水の特性 ~水中トレーニングが高齢者の運動としてなぜ適しているのか~

アクスプールトレーニング

久しぶりの投稿です。

3歳から水泳一筋の理学療法士 直江が担当致します。

AQUSにはデイサービスでは珍しいプールでのトレーニングが出来ます。暑い夏にはぴったりのトレーニングです♪

今回は水の特性について話したいと思います。

その① 水圧

水深が深くなるほど水圧も大きくなり、下半身から心臓へと戻る血液循環が良くなります。また、胸部にかかる水圧が適度な負荷となり呼吸筋を鍛えることが出来ます。心肺機能をアップするのに効果的です。

その② 抵抗

水の抵抗は、動きが速ければ速いほど大きな抵抗となり、ゆっくりと動かせば小さくなります。つまり体にかかる負荷を自分の意志で自由にコントロールできるのです。水中トレーニングは、人それぞれにふさわしい負荷とペースで運動を維持することができます。

その③ 浮力

陸上で運動すると、関節に体重の何倍もの負荷がかかります。これに比べ水中では肩まで浸かることで、関節負担が10分の1程度に減少します。ジャンプ時の衝撃をほとんど受ける事がありません。水中トレーニングがリハビリテーションとして安全で効果的なのはこのためです。

その④ 熱伝導の高さ

人間の体は水の中では体温を奪われてしまいます。理由として、水が空気に比べて熱を伝えやすいからです。しかし、私たちの体はそれに対し、体内のエネルギー生産を高めることによって体温を上げ、維持しようとします。体重コントロールをするために、適したトレーニングなのはこのためです。また、逆に運動によって上昇した体温を水が下げてくれるため、長時間のトレーニングが可能となります。全身持久力の向上にも繋がります。

今回は水の特性についてお話させて頂きました。次回は水中トレーニングのメリットをお伝えいたします。(特性でもメリットをお伝えしておりますが、まだまだたくさんのメリットがあります!!)

膝や腰が痛い。全身を効率よく鍛えたい。医師から痩せるように指導されている…方など

トレーニングに不安な方も、専門知識を持った職員がアドバイス致します。

この暑い夏、水中トレーニングに挑戦してみませんか?